オピネル 黒錆加工ではないブラック化カスタム【OPINEL No.8 Black Tactical】

最終更新日

◆真っ黒なOPINEL

ダークサイドなオピネル…つくってみました。

真っ黒なオピネルが欲しい…しかしそんなものはない…
塗装や黒サビ加工など、あーでもないこーでもないと考えた挙げ句、揃えた材料がこちら↓

◆オピネル ブラックオーク

通常のオピネルの木材はビーチ(ブナ)ですが、こちらはオーク(ナラ)。同じブナ科の広葉樹ですが、オークの方が比較的、耐朽性(たいきゅうせい)が高く、腐りにくい、硬い、重いといった特徴があります。

ブレードはステンレス製。刃のロゴの下にはステンレス製を示す「INOX」の刻印。

鋼材はスタンダードなオピネルと変わらず「Sandvik 12C27」に少し修正を加えた「Sandvik 12C27改」

十分高い靭性(粘り強さ)、耐摩耗性、耐食性、0.4%の炭素含有量で切れ味も同社のカーボンスチール製と遜色ないようです。

ブラックコーティングにより通常のステンレスよりさらに錆に強くなっています。「ヴィロブロック(Virobloc)」も、その下のロックリングも真っ黒。

ものすごーくかっこいいナイフ。

木目が荒々しくて、男前です。

◆オピネル エボニー

こちらのオピネルの柄の材質はアフリカ産エボニー(黒檀)。一本一本手作業によるワックス仕上げ。

エボニーは極めて硬く重い木材で、素材自体に油分を多く含んでいるため、水分や虫食いに強く、半永久的な耐朽性を持ちます。

高級なギターの指板や箸、実印や正倉院の宝物にも使用される、ここぞという時のスペシャルな木材。

持ってみるとずっしり重い。
材質の密度の高さからか、柄尻やロックリング付近の細かい部分まで高精度で、全体的にツルツルスベスベ。

「あ、これものすごくいい…」

ブレードはステンレス製のダブルポリッシュ仕上げ。
値段も、素材も、仕上げも、スペシャルなOPINEL。

OPINEL ラグジュアリーレンジは全て柄にロゴなし。これがまたかっこいい。

◆分解する

無傷で分解するには大変気を使います。

ヴィロブロックはスナップリングプライヤーで開いてやると簡単に外せます。メンテナンス時にもすごく使える工具なので買っておいて損はありません。

お次は苦戦すると噂のピン抜き。
「OPINEL分解」でググると出てきがちな、ピンを削るというのは、少なくともこの2種類のOPINELには必要ありません

簡易の安いバイスではさみ、2ミリの平行ピンポンチでお尻側(頭の小さい方)をトントンしてやると、いとも簡単にピンが抜けました。
ピンが引っかかって抜けにくい場合は、刃を少し動かしながらやると手でもピンが抜けます。

バイスにはゴムシートを貼り、傷がつかないようにしています。

綺麗に分解できました。
一度分解してみると、構造や、メンテナンスが必要な箇所がわかるので、より愛着が沸いてきます。

使用工具はこちら↓

◆合体!

さて!お待たせしました…それでは…純正ブラックパーツたちを合体させていきます。
先にブレードを挿入し、固定リングを入れますが、手ではキツくて最後まで入らないので当て木をしてハンマーでトントンします。

ピンは、抜くよりも入れる方が難しいです。

平行ピンポンチで穴位置をしっかり合わせ、ピンを入れます。
途中まではスッと入るのですが、最後の最後のロックリングに引っかかり、なかなか入りません。
根気よく傷つけないようにハンマーで優しく、時には強く叩いたり、再度穴の位置を確認したり、刃を少し動かしてみたりしてください。

いつかバチッと入ります。

スノーピークの銅ヘッドのハンマーを使うとピンもロックリングも傷つかないのでオススメです。

傷ひとつ付けず、分解、組み立てに成功しました。
やるまでわからなかった、部品同士の互換性、相性もバッチリ。全く同じ部品を使用していることがわかりました。

いかがでしょうか…
完全に…ダークサイド&ライトサイドです…

見た目だけではなくそのスペックもすんばらしいOPINEL No.8 Black Tactical(勝手に名付けました)。

ブラックコーティングされたステンレスブレードとヴィロブロックは通常よりさらにサビに強く、黒檀でできた柄は精度も耐朽性もピカイチ。ずっしりと重く高級感もエグい。

副産物?としてできたのが、ライトサイドなOPINEL No.8 ポリッシュオーク(とでもいいましょうか)。

こちらも一般オピネルとは一線を画すラグジュアリーな見た目&スペック。
ファミリーキャンプで妻専用として使っていただくことにします。

◆研ぐ

やはりオピネル。素材は良いが、刃付がイマイチ。

秘めた性能を出来るだけ引き出してやろうと思います。

ブラックなブレードはフリーハンドで研いではいけません(個人的な意見です)。
使用傷はかっこいいが下手な研ぎ傷はカッコ悪い(個人的な意見です)。

使うのはKMEナイフシャープニングシステム。アメリカの会社のものです。
角度固定式のシャープナーで、よくみるランスキーのシャープニングシステムよりもうちょっと「いいヤツ」になります。

違いは、より精密な無段階角度調整と種類豊富な砥石。砥石もランスキーと比べ大きいので効率が良いです。より大きなナイフに対応します。

この手のシャープナーは片面づつ研ぐので、何回研いだのか数えておく必要があります。角度固定されてるからってテキトーにやると左右非対称の変な見た目になってしまいます(経験済)。

角度は20度。誤差±0.3度とする

OPINELの公式推奨角度は20度とのことなのでデジタルアングルメーターで測ります。

鋼材の硬さと厚さから計算したもっとも切れ味と刃持ちのバランスが良い角度なんでしょう。しらんけど。

オピネルはブレードを外して研ぐ

外さないと本体が傷つくのと、端っこが上手く砥げません。

ダイヤモンド砥石300番からスタート

初回は工場出荷時の角度がテキトー不明なので、粗めのダイヤモンド砥石からスタートします。

砥石にはミシンオイルをたっぷりと。

その後600、1500番と細かくしていき、仕上げにアルカンサス砥石ブラック、アルカンサストランスルーセント。
ここでのコツは「はしょらない」こと。各番手しっかり研ぐこと。

ここでサボる、もしくは刃の耗り(へり)を心配してあまり研がないと、切れ味が極端に悪くなってしまい、研ぎ直しになるので逆に刃がもったいないです。

そして砥石が変わるたび、刃の向きが変わるたびに角度がずれるので何度も測り直す(特に天然のアルカンサス砥石は厚みが違うので注意)。

最後はカンガルーレザーでストロップ

ピカールを塗布し、ストロップしていきます。ピカールの砥粒はどんどん細かくなるので便利です。念入りに磨きます。

その後、KME1.5ミクロンの研磨剤で終了…

まあここまでする必要はないのでしょうが、楽しいのでやります!

気がつくと2時間くらい経ってます…

オピネルは刃厚が薄いのでエッジの幅は細くなりますが、よく見るとエッジが光っていてかっこいいです。

切れ味も工場出荷時とはまったく別物になります…

厚みのあるブレードを研ぐとこんなふうに美しくなります↓

KMEシャープナーのインスタはこちら。

KMEシャープニングシステムの購入はこちら。海外通販です。

KMEシャープナーは送料込みで予算3〜5万円で必要なセットが手に入ります。

超高価なナイフをお持ちでシャープナーに10万円以上出せるという方、もしくは研ぎ屋さんはWicked Edgeのシャープニングシステムがオススメ。
砥石2個で両面同時に研ぐので、研いだ回数や力加減に比較的気を遣うことがなくなおかつ早いと思います。

ランスキーはこちら↓高級ナイフなどに使われる硬いブレードや大きいナイフを研ぐならダイヤモンドキットがオススメ(というかダイヤモンド砥石でないと効率が悪くてやってられない)です。

◆OPINELをできるだけ安く買うには

やはりEDCにはかかせない海外通販。

画像クリックでWEBサイトへ

今回私が購入したのはGALLANTRYというアメリカのEDCギアショップ。

ブラックオークが45ドル、エボニーが75ドル、初めての方のみ10%ディスカウントでマイナス12ドル、国際送料が22.33ドル。総額130.33ドルのお買い物となりました。

日本で買うと最安でも18,000円ほどかかるでしょうか。

4,000円くらいの差ですが、結構大きい。

◆まとめ

黒いナイフは数あれど、あえて知名度の高いオピネルでつくる。

純正ブラックパーツにこだわった、OPINEL No.8 Black Tactical はいかがでしたでしょうか。

このナイフに似合うのはちょっとキレイめなペンとライト。

自己満足度120%です!

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